フナ寿司

ウキペディア参照

鮒寿司(ふなずし)は、フナを用いて作られる熟れ寿司(なれずし)の一種で、滋賀県の郷土料理。主に琵琶湖の固有種であるニゴロブナが使用される。オスメスともに使われるが、子持ちのメスのものは比較的高価である。

一般的な製法
1.4月頃、ニゴロブナ(他のフナで代用も可)のウロコとエラを取り、腹開きにして卵巣以外の内臓を除く。腹腔内に塩を詰めたものを多数桶に詰め、落とし蓋の上から重しを乗せて冷暗所に保管する。これは「塩切り」と呼ばれる。
2.夏場まで3ヶ月ほど塩漬けにした後、フナを取り出して水で良く洗いさらに水に浸けて塩抜きをする。塩味が少し残る程度で塩抜きを終え、次に飯に塩を混ぜた物をフナの身の中に詰める。発酵を促進させるために米麹や酒を加える製法もある。桶の中にフナだけでなく飯も交互に敷き詰め、フナは身の内と外から飯に囲まれた状態で敷き詰められる。人によってはさらに水を加える。落とし蓋の上から重しがかけられ冷暗所に保管される。
3.早くても年末頃、長ければ1年から人によっては2年程度保管される。桶内のフナは乳酸発酵によって腐敗が防止され、アミノ酸などのうま味成分が増す。

調理
水分が浮かび固形分の体積が減じた臭気を放つ桶の中からフナの身は取り出される。 一般には漬け上げた後は飯を除き、魚だけを食べるとされるが、地元ではペースト状に発酵した飯ごと食べる人も多いため、フナの身に付いたものの取り除き具合には注意がいる。通常、フナの身はそのままスライスされて皿に盛られ、食卓に出される。そのまま食する人や、お茶漬けにする人などがいる。

フナは骨が硬く煮炊きするか刺身料理では除いて食されるが、加熱調理などは行なわれない鮒寿司では1年ほど漬け込まれるとそれほど気にならない程度に柔らかくなる。また、2年程漬け込めば飯の実体がなくなってくるため、3-4年漬け込む人では途中で一度、新たな飯で漬け直すという。

鮒寿司は発酵による乳酸の酸味と香りが強いためそれを好まない人もいるが、お茶漬けにすると食べ易いと言われる場合がある。また卵の部分はチーズのような香りと食感であり、臭いを好まない人のために真空パックなどで買い求めやすくする試みも行われている。

拓夢書房・ロゴマーク
琵琶湖(びわこ)
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